こんにちは。舩津沙弥香です。

夫・舩津宏と一緒に、
福岡と宮崎、二つの場所で料理教室をしています。

福岡の教室は、
博多南駅から少し歩いたマンションの一室。

特別なスタジオではありませんが、
窓から空が広く見えて、
「明るい雰囲気で、なんだか落ち着くね」
と言ってもらえる空間です。

宮崎の教室は、
大好きな両親、そして祖父母と暮らした
思い出いっぱいの実家。

私自身を育ててくれた場所で、
今は“食”を通して、また新しい時間を重ねています。

どちらの教室も共通しているのは、
リアルな生活の場であること。

日常の延長にあるキッチンで
特別な道具を使わず、
でも食器や素材には心を配りながら
ごはんを作ります。

生徒さんから
「こんなに野菜を丁寧に扱う人はじめて見ました」
と言われることがあります。

でもそれは、
料理が上手だからではありません。

“ちゃんと生きよう”としなくていい代わりに、
目の前の食材を大切にする。
その積み重ねが
心と体を、静かに整えてくれると知っているからです。

昔の私はまったく違いました。

便秘、アトピー、摂食障害（過食と食べ吐き）。
砂糖中毒、甘いもの依存。
不安症、躁鬱、自己否定、自己不信。

生きるのがつらく、
「自分には存在価値がない」と感じていた時期もあります。

料理は面倒で
野菜を洗うことすら億劫でした。

病院や薬に頼りながらも、
「このまま一生、対処し続ける人生なのかな」
そんな不安を抱えていました。

2005年、
心身の不調で入院・手術を経験したことをきっかけに、
私は「未来食」に出会います。

最初に驚いたのは、
料理がおいしいだけではなかったこと。

味覚が変わり、
甘いものを我慢しなくても自然と欲しくなくなり、
料理が「義務」から「楽しみ」に変わっていきました。

何より大きかったのは、
健康になることがゴールではなく、
人生を楽しむための食だということ。

やれるところから手を付けて、
やれそうなところから始めて、
とにかく続ける。

完璧じゃなくていい。
正しくなくてもいい。

そうやって20年、
私は未来食を暮らしの中で実践し続けています。

教室で、よくこんな言葉をもらいます。
「今夜作ります！」
「これなら家族も喜んでくれそう！」

そして、とても嬉しいのが、
「職場の人間関係や忙しさに余裕をなくしていたけど、
今日ここに来たから、また元気にやっていけそう」
と言ってもらえること。

料理が
気分転換になり、
心の支えになる。

それは、
料理が”頑張るもの”ではなく、
“自分を取り戻す時間”になっているからだと思っています。


この教室は、こんな方に向いています。

・忙しくて、手作りは無理だと思っている
・料理の時間を、できれば楽しみたい
・ちゃんとしていない自分を、少し休ませたい
・食べることから、自由になりたい

逆に、
「今までの知識を捨てたくない」
「レシピだけ知りたい」
という方には、向かないかもしれません。

でも、
素を出してもOKな場所を探しているなら、
ここは、きっと安心できる場所です。

食べることは、生きること。
でも、
気合や努力でどうにかするものではありません。

私自身、料理を通して
生きる希望を取り戻してきました。

一緒にごはんを作って、
食べて、
「おいしいね」と笑って帰る。

その繰り返しの先に、
気づいたら
少し元気な自分がいる。

そんな未来を
ここで手渡せたら嬉しいです。

もし今、
料理がしんどいと感じていたら。
生きることに少し疲れていたら。

そのままのあなたで、いらしてください。

ヒミツキチでお会いできるのを、楽しみにしています。

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